専門医研修について

従来各学会が認定していた専門医は、統一的に第三者機関である日本専門医機構が認定することとなり、2018年度から麻酔科を含めた基本領域19科で新専門医制度がスタートしました(日本専門医機構)

すなわち、これからは基本領域のどれかの専門医資格をもつことが、極めて重要となります。

日本麻酔科学会では、それに合わせて従来の認定制度を抜本的に見直してきましたが、その変更を前倒しにして2015年度から新制度での研修を開始しております。(日本麻酔科学会 新専門医制度)



当教室では、以前から幅広い経験と知識を得るためには、若いうちに、複数の施設で偏りのない色々な経験を積む必要があると考え、さまざまな特長を持った関連教育病院(北大病院を含む)をローテーションしながら、偏り無い研修に重点を置いてきました。

2015年度からの北海道大学病院麻酔科(以下 北大麻酔科)専門医研修プログラムでは、さらにこれを押し進め、研修開始時と終了時は、原則として北大病院で研修をし、その間をプログラム参加病院で研修する、いわゆる“北大麻酔科サンドイッチ方式”の研修を展開していきます。

すなわち、最初の大学研修では、充実した指導医の下、まずは麻酔学の基礎や基本手技をしっかり学びます。また、希望等を考慮して、集中治療やペインクリニック、緩和医療等の研修も行います。さらに学会発表を最低1回は行い、アカデミックの基礎を学びます。このように専門医研修の最初から、侵襲制御の世界へのearly exposureに務めています。

その後、さまざまな特長を持ったプログラム参加病院をローテーションしながら、色々な経験を積みます。おそらく必要症例は、遅くても研修2年目あたりでクリアできるはずです。

そして、後半の大学研修では、(小児)心臓手術や移植などを含めた高度な麻酔症例を主たる麻酔科医として管理ができるようになることを目指します。

また、集中治療やペインクリニック、緩和医療等の研鑽も一層強化していきます。

このようにして、侵襲制御のコンセプトに合致した優秀な麻酔科医の育成に努めていきます。


当科プログラムでは、ほぼ2年以内で必要症例数が達成できます。また、先端医療・難病治療に伴う多彩で豊富な症例も経験できます。専攻医各人の志向に基づき、麻酔研修を中心としながら、集中治療・ペインクリニック・緩和医療の経験も研修早期から積むことができます(early exposure)


研修の前半2年間のうち少なくとも1年間、後半2年間のうち6ヶ月は,北海道大学病院で研修を行うサンドイッチ方式で研修を行います。充実した指導医のもと、研修開始時は麻酔のみならず、集中治療、ペインクリニック、緩和、さらにアカデミックの基礎も、研修終了時は移植麻酔・心臓(小児含む)・稀な疾患など難度の高い症例を経験し、かつ関連領域をより一層研鑽し、侵襲制御のコンセプトに合致した、優秀な麻酔科専門医を育成します。


研修プログラム参加病院は、全道の中核病院を含む様々な特長をもった20病院から構成されます。専攻医のキャリアプランにより多彩なローテーションが可能です。


当科プログラムは豊富な症例が特長であり、専門医試験受験に必要な症例数は問題なく経験することができます。


専門医取得後は、基礎・臨床研究を行い学位取得・海外留学を目指す、また、様々なサブスペシャルティ領域への専門医を目指すなど、多様な進路が可能です。