臨床麻酔

図からわかるように、2019年度まで北海道大学病院の手術件数や麻酔科管理件数は年々増加し、その後COVIDにより落ち込みましたが、現在は回復傾向にあります。もちろん、件数的には、全国の有力病院の中では、さらに多い施設もありますが、北海道の最後の砦病院として、極めて困難で、かつ多彩な麻酔管理を施行し、北海道の医療のために少なからぬ貢献をしていると自負しております。例えば、心臓移植を含め脳死移植では北海道の唯一の受け入れ施設でありますし、最近では超緊急の新生児複雑先天性心奇形の臨時手術も、年々増加しております。これらの麻酔症例に対して、教員・医員・研修医がチームを組み、綿密な麻酔計画のもとに安全で質の高い麻酔を提供しています。
表からわかるように、COVIDの期間、減少しましたが、小児症例が多いのも特徴の一つです。前述の小児心臓手術の他、小児腎移植や小児脳腫瘍、さらには最近では小児陽子線治療の麻酔も担当しております。救急部を通した、3次救急患者の緊急手術にも24時間対応しております。